
HANASENNIN
Painter and Raku Tea Bowl Artist
HANASENNIN
Painter and Raku Tea Bowl Artist
一碗ごとに、形も手取りも異なります。ろくろが生む均一な円ではなく、つくり手の手と箆が輪郭を決める——それが手びねり(手捻り)の楽茶碗です。ここでは、その三つの特徴を紹介します。
手びねり楽茶碗の主な特徴
成形と削りの技法
轆轤(ろくろ)は使用しません。粘土を手で成形し、半乾燥の状態で箆(へら)を用いて削りながら、輪郭と厚みを整えます。手による成形と箆削りが、一碗ごとの微妙な変化を生み出します。
手のひらに馴染む形状
ろくろによる均一な円とは異なり、手による成形と箆削りが生む微妙な起伏があります。そのため、一碗ごとに手取りや触感、手の中での重心が異なります。
一碗ごとの焼成
楽茶碗は、一般的な高火度陶磁器と比べて低い温度帯で焼成されます。赤楽と黒楽では釉薬や焼成条件が異なり、熱した窯へ茶碗を一碗ずつ入れ、釉薬の状態を見ながら引き出す焼成も特徴です。
花仙人の「新手びねり」へ
昭和三十年代の藤沢で、花仙人こと加藤長一は、ろくろだけでなく成形台も使わず、両手の上だけで一碗を形づくる独自の方法を生み出しました。それが、花仙人の新手びねり楽茶碗です。土を自ら探し、窯を築くところから始まる、独立した制作の実践でした。
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