
HANASENNIN
Painter and Raku Tea Bowl Artist
HANASENNIN
Painter and Raku Tea Bowl Artist
- 両手の上ろくろ・成形台を使わない約10分付高台までの成形一度の成形連続した動きで形を決める
両手の上だけで形づくる
花仙人は粘土玉を両手の上に置き、ろくろも成形台も使わずに一碗を形づくりました。付高台までを含む成形は、およそ十分。一度の連続した動きの中で形を決めることを重視していました。
成形後は自然乾燥させ、半乾燥の状態で専用の箆を用い、内側を削りながら外側の輪郭を整えました。短時間の成形と、その後の箆削りによって、一碗ごとの厚み、起伏、手取りが生まれます。
自ら探した土
花仙人は自ら土を探し、触感や粘りを確かめながら茶碗に用いる土を選びました。必要に応じて木節粘土を調合し、両手の上で成形するための可塑性を整えました。既製の材料をそのまま使うのではなく、土を見極めることから制作を始めていました。
一碗を焼くための窯と道具
花仙人は、耐火煉瓦を用いて一碗焼成用の小窯を自ら築きました。薪を燃料とし、茶碗を横口から出し入れする構造で、本焼には赤松を用いました。鉄製の窯蓋や、引き出しに使う長い火鋏も自ら設計し、鉄工所へ製作を依頼しました。
市販の設備に制作を合わせるのではなく、目指す一碗のために窯と道具を整える。その姿勢は、新手びねりの成形から焼成まで一貫していました。
一碗ずつ見極める焼成
花仙人の制作記録では、焼成温度の目安は約八百度から千度。赤楽と黒楽で釉薬や焼成条件を変え、熱した窯へ茶碗を一碗ずつ入れ、釉薬の状態を見ながら長い火鋏で引き出しました。窯外で冷却するまでを含め、一碗ごとの変化を見極める焼成でした。
ここに記した温度は、花仙人が用いた窯と制作における目安であり、楽焼一般に共通する一定の条件を示すものではありません。
他の真似は決してしないことで、
— 花仙人
味わい(景色)が生まれてくる。「新手びねり(新手捻り)」は、昭和三十年代(1955〜1964年)の藤沢で、花仙人こと加藤長一が独自に考案し、名付けた制作法です。
花仙人の特別な技法について
流体力学の原理を造形に取り入れ、茶碗に無理のない自然なふくらみを生み出しました。
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